ゲーム「スーパーロボット大戦」におけるエヴァンゲリオンの扱い:破

これまでのスパロボエヴァ
https://challengegodsprovidence.hatenablog.com/entry/2021/05/22/210852

 

 

 

スーパーロボット大戦MX
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スパロボシリーズでも最高傑作のひとつと名高い本作には新世紀とEOEが参戦。

本作のエヴァシナリオは正直αシリーズなんてお話にならないレベルで完成度が高い。

オリジナル勢力、ラーゼフォンライディーンとは設定レベルで濃いクロスオーバーがなされており、エヴァ第拾八話「命の選択を」と第19楽章「ブルーフレンド」を組み合わせたMX第36話「命の行方*1」は本作屈指の名エピソード。

世界観もラーゼフォンのものを採用しているため念願の「第三新東京市*2」が実現した。

そして第53話「魂のルフラン」では弐号機と量産機の激闘ふたたび。BGM「魂のルフラン」をバックに単騎無双する弐号機。超アガる。

しかし原作通りEVAシリーズは再起動する。

その再起動シーンでは

 

ANGEL ATTACKが流れる。

 

似合いすぎている。絶望感は劇場版を超えている。なにせEVAシリーズの外見は使徒以上に天使(ANGEL)なのだから。

精神的に打ちのめされたシンジは原作同様来てくれないかもしれない。

弐号機はズタズタに引き裂かれ内蔵を引き出される。原作同様マヤちゃんもゲロを吐く。
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誰もが敗北を確信した中、マグネイト・テンのナデシコCが駆けつける!f:id:serimetagross:20210529170820j:imagef:id:serimetagross:20210529170827j:image

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ここは思わず涙が溢れた。

「私もバカですから」は熱すぎるだろ…

そして真打登場。
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誰に励まされるでもない。自分の足で立ち上がりふたたび戦線に復帰するシンジ。

間違いなくαを超えている。

 

話が飛ぶが、最終回「約束の場所」では世界の行く末を決めるのがシンジと綾人だった。

エヴァ」は主人公シンジの決断で世界の命運が動く所謂「セカイ系」の作品である。

初めてエヴァに乗った時からシンジは全て自分で決断でし戦ってきた強い男なのだ。

スパロボは他作品が出ている手前その魅力を再現するのは非常に難しかった。

だがMXはラーゼフォンと共演することでそれを可能とした。スパロボエヴァにおいて本作を超えるものは今後現れることはないだろう。

 

 

 

 

ん?何か忘れてないかって?

 

 

 

 

別に忘れてないけど。

 

 

 

 


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は?

 

 

 

???「数多の作品の要素が見事に絡み合った美しい物語に身分を弁えずで水を差す場違いな輩がいる…

人、それを悪ノリという…」

 

*3

 

 

 

いやいやいや空気読めよ。

IMPACTのおこぼれで参戦してるだけのマシンロボがMXの主軸であるエヴァ様の再現シナリオで自軍の戦艦差し置いて出しゃばってんじゃないよ。

 

何より俺はスーパー系は大好き*4だが、マシンロボみたいなスーパー系「もどき」の駄作は大嫌いだ。

 

スーパー系もどきが本物のスーパーロボットの熱い展開の邪魔すんじゃねえよ

 

ただ、スパロボをやってる層はエヴァを小馬鹿にしてる節があるのでこの展開はむしろ喜ばれている。俺は悲しいよ。

エヴァこそが本物の熱いスーパーロボットなのにな。そりゃ「スーパーロボット大戦W」のヤマダ生存も喜ばれるわな*5

 

ほんでほんで?

ロムごときがシンジに「男になったな」だと?

 

舐めてんじゃねえぞ お前より強いから。

マグネイト・テンで一番肝座ってんのはシンジと綾人だから。

 

あとお前別に間に合ってないよ

弐号機はズタズタにされてるから結局原作と変わらないので俺のおかげで助かったんだぜ面するのをやめろ*6

 

おいロム。ダラダラ怒っても不毛だから言いたいことはこれで最後だ。

 

よく聞いとけ。

 

 

 

 

 


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俺の言いたいことは以上だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーパーロボット大戦L
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「新劇場版:序・破」が参戦。当時は新劇場版が未完ゆえに序はほぼ完全再現するが、破はビースト弐号機も参号機も第十の使徒も初号機覚醒もない。

なんなら補完計画は中断される。

かと言って決して扱いが悪い訳では無い。むしろシンジの扱いにおいては歴代一かもしれない。

今までは色んな版権パイロットが偉そうに上から目線でシンジに接する「過保護」な展開が多かった。

しかし本作はそうではない。様々な版権キャラクターと絡んで成長するのは「α」同様だが本作はみな対等な立場で切磋琢磨する。

例を挙げると超擬態獣に勇敢に立ち向かうシンジを見て彼より遥かに年上の「ゴーダンナー」の猿渡ゴオが再起する展開や、逆にシンジより若い「ガイキング」のナオトが戦おうとする姿を見て「僕も戦わなきゃ」と奮起する、など…

 

前述した補完計画打ち切りシーンに登場した時のカヲルは、様々な平行世界のシンジを見てきたような台詞を放ちゼーレに補完計画の続行が不可能な事を伝えるので、Lのシンジを歴代最強と賞賛しているように見える。

 

L」はスパロボエヴァを語るにおいて革命的な作品であることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

序、破と来れば普通なら「急」だろう。

 

 

 

しかし、αから始まった世界は本来ならこの世界でΩとなって終焉を迎えるはずが、少しのきっかけでZへと変容してしまったらしいので予定変更。

 

次回「ゲーム「スーパーロボット大戦」におけるエヴァンゲリオンの扱い:Q

 

さあて来週も、サービスしちゃうわよ!

 

 

 

*1:魂のルフラン」の歌詞にも「命の行方を追いかけるように 指先は私を求める」とある

*2:第二はラーゼフォンのTOKYO JUPITER

*3:生スパの森住(シナリオライター)が言うにはIMPACTで収録したボイスが余っていたのでここてで言わせたのだという。版権おこぼれ貰っただけのスライド参戦作品ごときが調子乗ってんじゃねえぞクソッタレが

*4:何ならエヴァが名作スーパー系の代表

*5:ヤマダもといガイは「戦争をヒーローごっこと勘違いしているキモオタ野郎なので死んだ」キャラクターなので、本来なら生存するだけでナデシコ原作レイプになってしまう

*6:原作でもあのシーンのアスカは死亡していない。死んでいない根拠はL.C.Lから補完世界から再生していること。補完計画発動前に死んでいた場合は補完の対象とはならない。ミサトやゲンドウ、リツコなどがその例